経済/決算・半導体
トーメンデバイス、経常益予想を2.8倍に上方修正 AI需要でメモリー価格高騰
株探•2026年7月30日
半導体商社のトーメンデバイスは7月30日、2027年3月期の経常利益予想を従来の145億円から408億円へと2.8倍に上方修正し、2期連続の最高益更新を見込むと発表しました。生成AI・データセンター向け需要によるメモリー半導体価格の高騰が業績を押し上げているとみられます。
これまでの流れ
AI需要によるメモリー価格の高騰は、半導体業界の各所に波及しています。
直近の傾向
生成AI・データセンター需要でメモリー価格が高騰
生成AIの学習・推論に用いるサーバー向けメモリーの需要拡大を背景に、DRAMやNANDフラッシュメモリーの価格が世界的に高騰する局面が続いているとされています。
半導体商社への波及
川上の価格高騰が商社の収益にも直結
半導体商社は、メーカーから仕入れた製品を顧客に販売する事業構造上、メモリー価格の上昇局面では在庫評価や取引マージンの面で収益が押し上げられやすい傾向があるとされています。
2026年7月30日
今日
トーメンデバイス、経常益予想を2.8倍に上方修正 AI需要でメモリー価格高騰
要点
- 半導体商社のトーメンデバイスは7月30日、2027年3月期通期の経常利益予想を、従来の145億円から408億円へと2.8倍に上方修正すると発表しました。これにより2期連続の最高益更新を見込むとしています。
- あわせて期末配当予想を1株600円から1640円へと大幅に増額しました。
- 2027年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益は、前年同期比12倍となる197億円に急拡大。売上高営業利益率も前年の1.8%から5.6%へ急改善しています。
- 生成AIやデータセンター向け需要の拡大を背景に、メモリー半導体の価格が高騰していることが、半導体商社であるトーメンデバイスの業績を押し上げている主な要因とみられます。
なぜ重要か
トーメンデバイスの大幅な業績上方修正は、生成AIブームが半導体メーカーだけでなく、その供給網に連なる商社の収益にも直接的な恩恵をもたらしていることを具体的な数字で示す一例です。AI関連の設備投資が実体経済の様々な業種の業績に波及している様子がうかがえる一方、メモリー価格の高騰は、AIサーバーを調達する側の企業にとってはコスト増要因にもなり得ます。
この先の見立て
メモリー価格の高騰がどこまで続くか、また生成AI・データセンター向け投資の勢いが今後も持続するかが、トーメンデバイスに限らず半導体商社・メーカー各社の業績を左右する焦点になりそうです。
※ メモリー価格の先行きや、今後の四半期ごとの業績動向については、記事執筆時点(2026年7月30日)で確定的な見通しがあるわけではなく、市場環境の変化により上方修正の前提が変わる可能性があります。
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