経済/物価
プラ容器高値で容器の変更相次ぐ 小売各社で
NHKニュース•2026年7月22日
中東情勢の緊迫化を背景にプラスチック容器の調達コストが上昇し、オーケーをはじめ小売各社で弁当・総菜向け容器の見直しが相次いでいると報じられています。
これまでの流れ
今回の報道に至るまでの経緯を振り返ります。
2026年2月
米・イスラエルによるイラン攻撃で中東情勢が急変
2026年2月28日、アメリカとイスラエルがイランへの共同軍事攻撃を実施したと報じられ、これを機に中東情勢が急速に緊迫化しました。イラン側は報復措置を取るとともにホルムズ海峡の通航禁止を警告し、同海峡の海上輸送が事実上停止する事態に至ったとされています。
2026年3〜4月
ナフサ価格が急騰、企業の9割超が影響と回答
原油供給への懸念からプラスチック原料となるナフサの価格が急騰し、「ナフサクライシス」とも呼ばれる状況が広がりました。帝国データバンクの調査では、中東情勢の緊迫化による原油高・供給不安で経営にマイナスの影響があると回答した企業が96.6%に上ったと報じられています。
2026年5月
食品値上げ要因で「包装・資材」が過去最高ペースに
食品値上げの要因調査で「包装・資材」が占める割合が69.9%と過去最高ペースで推移していると報じられ、原材料高が食品容器・包装材にも本格的に波及していることが明らかになっていました。
2026年7月22日
今日
プラ容器高値で容器の変更相次ぐ 小売各社で
要点
- 中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高止まりを背景に、プラスチック原料であるナフサの価格が高騰し、弁当や総菜向け容器の調達コストが上昇しているとされています。
- 首都圏・関西でスーパーを展開するオーケーは、来月から容器を変更してコストを抑える方針を示していると報じられています。
- 帝国データバンクの調査によれば、2026年の食品値上げ要因のうち「包装・資材」が占める割合は過去最高ペースで推移していると報じられています。
- 原材料高は食品の中身だけでなく容器包装にも及んでおり、値上げの動きが多方面に広がっている実態が浮き彫りになっています。
なぜ重要か
プラスチック容器のコスト上昇は、食品そのものの価格だけでなく、容器包装という目に見えにくいコスト要因が家計に影響を及ぼしている点で注目されています。中東情勢という地政学的な要因が、原油・ナフサ価格を通じて身近な弁当や総菜の容器選びにまで波及していることは、物価上昇の裾野の広さを示す事例といえます。今後こうした動きが他の小売や外食産業にも広がるかが注目されます。
この先の見立て
帝国データバンクの調査では、早ければ今夏中、遅くとも秋ごろに食品分野で値上げラッシュが再燃する可能性が指摘されています。中東情勢の緊迫化が続けば、原油・ナフサ価格の高止まりが長期化し、容器の変更や簡素化といったコスト抑制策が小売・外食業界で一段と広がることも考えられます。今後の中東情勢の推移と、それに伴う原材料価格の動向が引き続き注視されます。
※ オーケーを含む各社の具体的な容器変更の詳細については、提供されたNHK報道の情報に基づいており、当稿では一次資料への直接アクセスによる裏取りは行っていません。背景の統計数値は各種報道・調査機関の公表値に基づく参考情報です。
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