AI活用/企業導入
企業向けAIツール成長率、Anthropicが4年間でトップに Microsoft 365はGoogle Workspaceを逆転
ITmedia NEWS•2026年7月23日
Oktaの4年間調査で、企業向けAIツールの成長率はAnthropicが首位となり、企業向けアカウント数ではMicrosoft 365がGoogle Workspaceを逆転したことが明らかになりました。
これまでの流れ
この結果に至るまでの流れを振り返ります。
2025年11月
MicrosoftとAnthropicが提携拡大
MicrosoftがMicrosoft 365 CopilotやMicrosoft FoundryにAnthropicのClaudeモデルを組み込むと発表し、法人向けAI市場で複数モデルを併用する流れが広がるきっかけの一つになったとされています。
2026年3月
Anthropicが企業アカウント数でOpenAIを逆転
Oktaのデータ分析(Okta Enterprise AI Index)によると、Anthropicの企業向けアカウント数がOpenAIを上回ったと報じられています。
2026年4月
AnthropicがMAUでもOpenAIを逆転
月間アクティブユーザー(MAU、対象サービスをその月に実際に利用した人数)でも、翌月にはAnthropicがOpenAIを上回ったとされています。
2026年7月23日
今日
企業向けAIツール成長率、Anthropicが4年間でトップに Microsoft 365はGoogle Workspaceを逆転
要点
- Oktaが2022年6月から2026年6月までの4年間、企業向けAI関連ツールのアカウント成長率をAnthropicを100とする指数で比較したところ、Anthropicが首位となり、2位OpenAI(66.9)、3位Google Workspace(59.8)を大きく引き離したとされています。
- 企業向けアカウントの絶対数では、Microsoft 365がGoogle Workspaceを抜いて2位に浮上したことも明らかになりました。
- 約57%の企業が2つ以上のAIプラットフォームを同時に利用しているという結果も示され、単一ツールへの集約ではなく用途別の使い分けが進んでいる実態がうかがえます。
- Oktaによれば、Anthropicのアカウント数は2026年1月以降とりわけ急速に伸びた一方、OpenAIやCursorの伸びは比較的緩やかだったとされています。
なぜ重要か
今回の結果は、企業のAI活用が単一ベンダーへの集約でなく、用途別の使い分けへと移行しつつあることを示すものとされています。成長率で先行するAnthropicと、既存の導入基盤で優位を保つMicrosoft 365という異なる強みを持つサービスが併存する状況は、企業側の選択肢が広がっていることを意味します。Anthropicのアカウント数自体はMicrosoft 365の半分以下にとどまるとも報じられ、成長率の高さが市場シェアの逆転を直接意味するわけではない点には注意が必要です。
この先の見立て
Oktaは、企業のAI活用戦略で今後も複数プラットフォームの併用が進む可能性を示唆しています。同じ「Businesses at Work 2026」の調査では、91%の組織がすでにAIエージェントを利用している一方、明確な管理戦略を持つ組織は10%にとどまるとも報告されており、導入の広がりにガバナンス整備が追いついていない実態も浮かび上がっています。今後は、どのAIツールを選ぶかに加え、複数プラットフォームを横断した権限管理やセキュリティ対策をどう整えるかが重要な論点になっていくと考えられます。
※ 本記事の「成長率」はOktaが独自に算出した指数(Anthropicを100とした相対値)であり、利用者数や売上高そのものを示す指標ではありません。また、Anthropicの企業アカウント数・月間アクティブユーザー数は、この記事の時点でもMicrosoft 365を下回っているとされています。
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