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米石油大手が最高益、中東情勢の原油高追い風に エクソン純利益2倍
日本経済新聞•2026年8月1日
米石油大手のエクソンモービルとシェブロンが発表した2026年4〜6月期決算で、そろって過去最高水準の増益となりました。エクソンの純利益は前年同期比2倍、シェブロンは4.8倍に急増。中東で緊迫化が続くイラン情勢を背景にした原油高が追い風となりました。
これまでの流れ
中東情勢の緊迫化は、原油市場を通じて幅広い産業に影響を及ぼしています。
中東情勢の緊迫化
イラン情勢の緊迫が原油価格上昇の主因に
中東地域では、イランを巡る軍事的・外交的緊張が続いており、これが原油の供給不安や地政学リスクプレミアムとして価格に織り込まれる状況が続いてきました。
防衛関連企業への波及
地政学リスクの高まりが防衛需要も押し上げる
中東情勢をはじめとする世界的な地政学リスクの高まりは、原油価格だけでなく、各国の防衛費増額や兵器調達の拡大を通じて、防衛関連企業の受注にも直接的な追い風となっているとされています。
2026年8月1日
今日
米石油大手が最高益、中東情勢の原油高追い風に エクソン純利益2倍
要点
- 米石油大手のエクソンモービルとシェブロンが発表した2026年4〜6月期決算で、そろって過去最高水準の増益となったことが分かりました。
- エクソンモービルの純利益は前年同期比2倍の145億2000万ドル、シェブロンは同4.8倍に急増しています。
- 中東で緊迫化が続くイラン情勢を背景に、原油やガソリン、ディーゼル燃料の価格が上昇したことが、両社の増益の主な要因とされています。
- 原油高の恩恵は石油業界にとどまらず、防衛関連企業にも波及しています。防衛大手ロッキード・マーチンの受注残高は過去最高の2300億ドル(約37兆円)に達したほか、米国の原油輸出量も過去最高を更新するなど、地政学的緊張が複数の産業にまたがる経済的影響をもたらしています。
なぜ重要か
石油メジャー2社の大幅増益は、中東情勢の緊迫化という地政学リスクが、原油価格の上昇を通じて特定企業に大きな経済的利益をもたらしている実例です。一方で、この構図はエネルギーを輸入に頼る国や企業にとってはコスト増という形で作用しており、地政学リスクの受益者と負担者が明確に分かれる状況を示しています。ロッキード・マーチンなど防衛関連企業への恩恵も含め、中東情勢の緊迫化が石油・防衛という特定セクターの業績を押し上げる一方、それ以外の産業や家計には負担として跳ね返るという、地政学リスクの『非対称な影響』が今回の決算からも読み取れます。
この先の見立て
中東情勢が今後どう推移するか、また原油高がどこまで続くかが、石油メジャー各社の業績を左右する最大の焦点です。原油高の恩恵を受ける産業と負担を強いられる産業の両方に、今後どのような政策対応が取られるかも注目されます。
※ 中東情勢の先行きは不透明であり、今後の原油価格や関連企業の業績動向は情勢の変化によって大きく変わる可能性があります。記事執筆時点(2026年8月2日)の発表内容に基づく記述です。
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