2026年7月30日
生成AI/暗号研究

Anthropic「Claude Mythos Preview」、耐量子暗号候補「HAWK」の数学的欠陥を発見

Impress Watch (PC Watch)2026年7月30日

Anthropicは、AIモデル「Claude Mythos Preview」を使った暗号解析で、耐量子暗号候補「HAWK」に、鍵の強度を実質的に半減させる欠陥を発見したと発表しました。あわせてAES-128の簡略版への攻撃も200~800倍高速化したとしており、AIによる高度な暗号解析能力の高さを示す事例として注目されています。

これまでの流れ

AIによる高度な数理解析は、他分野でも実績が積み上がっています。

近年の傾向
AIモデルが専門的な数理問題に活用される事例が拡大
生成AIは自然言語での応答にとどまらず、数学の未解決問題や科学分野の難題に対する解析ツールとしても使われる場面が増えています。暗号解析もその応用領域のひとつとされています。
NISTの耐量子暗号標準化
次世代暗号の選定作業が進行中
量子コンピューターの実用化を見据え、米NISTは既存の公開鍵暗号に代わる「耐量子暗号」の標準化を進めています。HAWKはその候補の一つとして評価が続けられている段階です。
2026年7月30日
今日
Anthropic「Claude Mythos Preview」、耐量子暗号候補「HAWK」の数学的欠陥を発見

要点

なぜ重要か

耐量子暗号は、将来的に量子コンピューターが実用化された際にも安全性を保つための次世代暗号として期待されている技術です。その候補にAIが設計段階の欠陥を発見したという事実は、AIが暗号の「作り手」だけでなく「破り手」としても高い能力を持つことを示しています。標準化前の候補段階で弱点が見つかったこと自体は健全な検証プロセスの一部ともいえますが、AIによる解析能力の急速な向上は、今後の暗号設計において「AIによる攻撃」を前提とした安全性評価が欠かせなくなることを示唆しています。

この先の見立て
HAWKの開発チームやNISTが今回の指摘を受けてどう設計を見直すかが注目されます。また、Anthropic自身がClaude Mythosのような高度な解析能力を持つモデルの取り扱いについて、どのような安全指針を設けるのかも今後の焦点になりそうです。

※ HAWKの標準化プロセスにおいて今回の欠陥がどう扱われるか、また修正版が提案されるかについては、記事執筆時点(2026年7月30日)で公式な続報がなく、今後の動向を注視する必要があります。

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