2026年7月21日
経済/医療・生活

マイナ保険証、紙の保険証「暫定措置」が7月末で終了 8月以降は10割負担のおそれ

日本経済新聞2026年7月20日

紙の保険証でも安く受診できる猶予期間が、7月末でついに終わります。8月からの受診に備えて知っておきたいポイントをまとめました。

これまでの流れ

この暫定措置に至るまでの流れを振り返ります。

2024年12月〜
健康保険証の新規発行停止
2024年12月2日をもって従来の健康保険証の新規発行が停止され、マイナンバーカードを基本とする仕組みへの移行が始まりました。経過措置として、最長1年間(2025年12月1日まで)は既存の紙の保険証も引き続き使用できるとされていました。
2025年12月〜
経過措置終了と暫定措置の新設
2025年12月2日に経過措置が終了し、従来の健康保険証は原則使用できなくなりました。ただしこのタイミングで、期限切れの保険証を持参しても1〜3割の自己負担で受診できる暫定措置が新たに設けられ、当初は2026年3月末までとされていました。
2026年3月
暫定措置の延長発表
厚生労働省は暫定措置の期限を2026年3月末から2026年7月末まで延長すると発表しました。円滑な受診を確保しつつ、マイナ保険証への利用促進を図る狙いがあるとされています。
2026年7月20日
今日
マイナ保険証、紙の保険証「暫定措置」が7月末で終了 8月以降は10割負担のおそれ

要点

なぜ重要か

紙の保険証を頼りにしてきた人にとって、暫定措置の終了は受診時の自己負担に直結する変化です。8月以降、マイナ保険証も資格確認書も持たずに医療機関を受診すると、いったん医療費の全額(10割)を窓口で支払う必要が生じるおそれがあります。特に高齢者や、マイナンバーカードの取得・登録が済んでいない人にとっては、実生活への影響が大きい制度変更といえます。マイナ保険証の登録率が9割を超えたとはいえ、資格確認書の交付状況や周知の行き届き方によっては、窓口での混乱が生じる可能性も指摘されています。

この先の見立て
厚生労働省は今後、マイナ保険証を持たない人への「資格確認書」の交付を進めるとともに、医療機関や薬局への周知を強化する方針とされています。8月以降は、紙の保険証のみを持参した患者への対応が医療機関ごとに分かれる可能性もあり、当面は現場での混乱を避けるための案内強化が課題になるとみられます。利用者側としては、マイナ保険証の登録状況や資格確認書の有無を早めに確認しておくことが望ましいとされています。
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日本経済新聞
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