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Meta、Instagramの物議AI画像機能「Muse Image」を公開3日で全面撤回
Gigazine•2026年7月11日
InstagramのAI画像機能「Muse Image」が公開からわずか3日で撤回。同意なき肖像利用への批判が、業界を巻き込む急展開となりました。
これまでの流れ
今回の撤回に至るまでの経緯を振り返ります。
2023年12月
SAG-AFTRA労使協定でAI利用に同意義務
俳優組合SAG-AFTRAが大手映画会社と締結した労使協定により、AIによるデジタルレプリカ(本人そっくりのAI複製)の作成には本人への事前通知と明確な同意が必須と定められました。
2026年1月
Grok(X)の性的画像問題で各国が規制
X(旧Twitter)のAI「Grok」が女性や子どもの写真を性的な画像に加工できてしまう問題が発覚し、マレーシアやインドネシアがアクセスを遮断したほか、EUや英国の規制当局も調査に乗り出しました。
2026年7月7日
Instagramに「Muse Image」公開
Metaは、公開Instagramアカウントをメンションするだけで本人の同意なしにAI画像を生成できる「Muse Image」機能をリリースしました。
2026年7月11日
今日
Meta、Instagramの物議AI画像機能「Muse Image」を公開3日で全面撤回
要点
- Metaは2026年7月7日、Instagramの公開アカウントをメンションするだけでAI画像を生成できる「Muse Image」機能を公開しました。
- 本人への通知や同意を取る仕組みがなく、原則すべての公開アカウントが自動的に対象となるオプトアウト方式だった点が最大の問題とされました。
- タレント事務所CAAは「氏名・肖像・声・創作物は明確な同意なしに第三者が利用すべきではない」と、俳優組合SAG-AFTRAは「明確なオプトインでなければ容認できない」と相次いで批判しました。
- Metaは公開からわずか3日となる7月10日に機能を停止し、「期待に沿わないというフィードバックを受けた」とコメントしています。
なぜ重要か
今回の一件は、生成AIが個人の写真や肖像をどこまで自由に扱ってよいのかという課題を改めて浮き彫りにしました。Grokをめぐる性的画像の問題が各国で規制強化を招いたばかりのタイミングで、大手プラットフォームのMetaが同様に同意なしの肖像利用機能を公開したことで、利用者や著名人だけでなく、業界団体からも強い反発を招いた形です。SNSで拡散される画像は本人の知らないうちに作られ、拡散されうるため、通知や同意の仕組みを欠いた設計そのものが批判の的となりました。
この先の見立て
Metaは撤回の理由について詳細を明らかにしていませんが、今後機能を再設計する場合は、通知や明確なオプトインの仕組みを組み込むことが前提になるとみられます。SAG-AFTRAやCAAなど業界団体は、今回の対応を「責任ある姿勢」として評価しつつも、今後も同意なきAI利用への監視を続ける構えです。各国の規制当局によるAI画像生成サービスへの監視も強まっており、プラットフォーム各社は、機能の利便性と個人のプライバシー・肖像権保護との両立を、これまで以上に慎重に検討する必要に迫られそうです。
※ background欄の2023年12月SAG-AFTRA労使協定と2026年1月のGrok(X)問題は、業界的な文脈として実在する出来事ですが、Muse Image撤回との直接の因果関係が明記された報道は確認できていません。
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