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「Kimi K3」始動 中国Moonshot AI、2.8兆パラメータの世界最大級オープンモデルを発表
PC Watch•2026年7月17日
中国Moonshot AIが、総パラメータ2.8兆のオープンモデル「Kimi K3」を発表しました。コーディング系ベンチマークの一部では海外の最上位モデルを上回るスコアを記録し、大きな話題となっています。
これまでの流れ
Kimi K3の発表に至るまでの流れを振り返ります。
2025年1月
DeepSeekショック
中国DeepSeekが低コストで開発したとされるAIモデルの登場を受け、米国のAI関連株が急落しました。NVIDIA株は1日で17%安となり、時価総額の減少幅としては過去最大級と報じられ、中国発のオープンモデルへの関心が世界的に高まる契機となりました。
2025年7月
Kimi K2公開
Moonshot AIが総パラメータ1兆のMoEモデル「Kimi K2」をオープンソースで公開しました。コーディング関連のベンチマークで高い評価を得て、その後も継続的にアップデート版が投入されました。
2025年11月
Kimi K2 Thinking発表
推論能力とツール連携を強化した「Kimi K2 Thinking」が公開されました。一連のツール呼び出しを自律的にこなすエージェント型の性能で注目を集め、Moonshot AIの開発ペースの速さを印象づけました。
2026年7月17日
今日
「Kimi K3」始動 中国Moonshot AI、2.8兆パラメータの世界最大級オープンモデルを発表
要点
- Kimi K3は総パラメータ2.8兆のMoE(複数の専門家モデルを組み合わせて処理を分担させる仕組み)型モデルで、896個のエキスパートのうち16個のみを実効的に活性化する設計により、オープンモデルとして世界最大級でありながら計算効率を高めているとされています。
- 新採用の「Kimi Delta Attention」という注意機構により、前世代のKimi K2比で約2.5倍のスケーリング効率(計算資源に対する性能向上の効率)を実現したと報じられています。
- コーディング系ベンチマークの一部ではClaude Fable 5やGPT-5.6 Solを上回るスコアを記録した一方、総合力では依然として最上位の商用モデルに一歩譲るとの報告も見られます。
- 100万トークンの長文脈処理や画像・動画入力にも対応しており、重みは7月27日までに完全公開される予定で、海外のHacker Newsでも即座に大きな話題を呼びました。
なぜ重要か
中国発のオープンモデルが、コーディング関連の一部指標で欧米の最上位商用モデルに匹敵、あるいは上回るスコアを記録したことは、AI開発における技術差が縮まりつつある印象を改めて与えました。重みが無償で公開されれば、研究機関や企業が独自にモデルを改良・活用できるようになり、AI開発のコスト構造や競争環境に影響を与える可能性があります。2025年1月のDeepSeekショックと同様の反応が市場で起きるかどうかにも注目が集まっています。
この先の見立て
Moonshot AIは7月27日までに重みを完全公開する予定とされており、公開後は第三者による性能検証やベンチマークの再現が本格化すると見られます。GPT-5.6やClaude Fable 5など海外の主要モデル開発企業が今後どのような形で対抗するか、価格や機能面での動きにも注目が集まりそうです。あくまで一部のベンチマークでの優位にとどまるため、実運用での使い勝手や安全性については、今後の検証結果を継続的に確認していく必要があります。
※ ベンチマーク数値は開発元の発表・報道時点の情報であり、第三者による独立検証はまだ限定的です。また重みの完全公開は7月27日までの「予定」であり、実際の公開時期・範囲は変更される可能性があります。
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