経済/物価
iPhone、日本国内価格を約1割値上げ 円安・メモリー高騰で4年ぶり
日本経済新聞•2026年7月18日
アップルは2026年7月17日、日本国内のiPhone全モデルの価格を一斉に引き上げました。円安とメモリー価格の高騰を背景に、同一モデルの値上げとしては2022年7月以来、約4年ぶりとなります。
これまでの流れ
今回の値上げに至るまでの流れを振り返ります。
2022年7月
前回の値上げ
Appleは急激な円安を背景に、iPhone 13など主要製品の国内価格を一斉に引き上げました。当時の値上げ率は10〜25%程度とされ、iPhone 13の最低価格は9万8800円から11万7800円になったと報じられています。
2025年後半〜2026年
メモリー価格の急騰
AI関連需要の急増を背景に、半導体大手が広帯域幅メモリー向けの生産にシフトしたことなどから、DRAMなどメモリー価格が急騰しました。2026年第1四半期には前四半期比で90〜100%上昇したとの報道もあり、スマートフォンやパソコンの価格を押し上げる要因になっているとされています。
2026年6月〜7月
歴史的な円安水準
外国為替市場でドル円相場は162円台まで上昇し、1986年以来およそ40年ぶりの円安水準に達したと報じられています。日米の金融政策の方向性の違いなどが背景とされ、輸入品や海外製品の国内価格に影響を与えているとされています。
2026年7月18日
今日
iPhone、日本国内価格を約1割値上げ 円安・メモリー高騰で4年ぶり
要点
- iPhoneの国内価格は全モデルで引き上げられ、標準モデルの最低価格は14万2800円になったと報じられています。
- 値上げ幅は8000円から2万5000円、率にして約6〜12%とされ、モデルによって上げ幅にばらつきがあるようです。
- 米国内の価格は据え置かれており、今回の値上げは円安の進行とメモリー価格の高騰分を日本市場だけに転嫁したものとみられています。
- 同一モデルでの国内価格改定は2022年7月以来、約4年ぶりとなります。
なぜ重要か
今回の値上げが注目されるのは、値上げが日本市場だけに限定されている点です。米国内価格は据え置かれたままであり、円安とメモリー価格高騰という2つの要因が日本の消費者だけに直接転嫁された形といえます。iPhoneは国内で高いシェアを持つ機種であり、家計の通信費・端末購入費への影響は小さくないと考えられます。また今回の値上げは、半導体・メモリー価格の高騰が今後もさまざまな電子機器の価格に波及していく可能性を示す一例としても注目されています。
この先の見立て
9月発売が見込まれるiPhone18シリーズについても、メモリー価格の高騰を反映した価格設定になるとの見方が広がっており、今回以上の値上げとなる可能性も指摘されています。メモリー市場の逼迫は2027〜2028年ごろまで続くとの予測もあり、スマートフォンに限らずパソコンなど幅広い電子機器の価格に影響が及ぶ可能性があります。円安の動向とあわせて、当面は端末価格の上昇傾向が続くとみられ、購入時期の見極めが今後の家計にとって重要な判断材料になりそうです。
※ iPhone18シリーズの価格については、本稿執筆時点(2026年7月19日)ではAppleから正式発表されておらず、あくまで観測・予測段階の情報です。
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