企業のAI活用事例
日立、SI全工程をAI化する「Agentic AI Integration Platform」 特定業務で最大240倍の効率化
ITmedia•2026年7月31日
日立製作所が、システムインテグレーション(SI)の要件定義から設計・実装・テスト・運用まで各工程に最適化したAIエージェントを配置する「Agentic AI Integration Platform」を発表しました。確認業務で最大240倍、テスト工程で最大200倍という大幅な効率向上が確認されたとしています。
これまでの流れ
国内企業のシステム開発現場では、AIエージェント活用の動きが広がりつつあります。
業界の動向
SI業界で人手不足とAI活用の両立が課題に
システムインテグレーション業界では、エンジニア不足が長年の課題とされる一方、生成AIを要件定義や設計・テストといった各工程に組み込むことで生産性を高めようとする取り組みが、大手ベンダー各社で進められてきました。
日立の位置づけ
日立は自社のAI技術群を通じ企業向けAI事業を強化
日立製作所は近年、自社のAI技術を体系化し、金融・エネルギー・公共分野など幅広い業種の顧客企業向けにAI活用支援を事業として強化してきたとされています。
2026年7月31日
今日
日立、SI全工程をAI化する「Agentic AI Integration Platform」 特定業務で最大240倍の効率化
要点
- 日立製作所は7月31日、システムインテグレーション(SI)の要件定義から設計・実装・コーディング・テスト・運用まで、各工程に最適化したAIエージェントを配置する「Agentic AI Integration Platform」を発表しました。
- 複数のAI要素を組み合わせることで、トークン使用量を最大54%削減できるとしています。
- 具体的な効率向上の事例として、確認業務で最大240倍、パッケージ導入を伴うカスタマーサポート業務のテスト工程で最大200倍という大幅な生産性向上が確認されたとしています。
- 同社は2027年度までに、システム開発全体の30%を自動化することを目標に掲げています。金融・エネルギー・公共機関など、既存システムの最適化や新規構築を担う現場での活用を想定しています。
なぜ重要か
「240倍」「200倍」といった効率向上の数字は非常にインパクトがありますが、これは特定の業務・工程に限定した事例である点に留意が必要です。とはいえ、システム開発の各工程にAIエージェントを個別最適化して配置するというアプローチは、汎用的なAIチャットボットを導入するだけでは得られない、実務レベルでの具体的な効率化効果を示す事例といえます。国内の大手SIerがこうした具体的な数字とともにAIエージェント活用を打ち出したことは、日本企業におけるエンタープライズAI導入の実践段階が進んでいることを示しています。
この先の見立て
「2027年度までに開発全体の30%自動化」という目標が実際にどこまで達成されるか、また顧客企業への導入実績がどれだけ積み上がるかが今後の注目点です。SI業界全体でのAIエージェント活用が、人手不足解消にどこまで寄与するかも焦点になりそうです。
※ 「最大240倍」「最大200倍」といった効率向上の数値は特定の業務・条件下での実測値とみられ、全ての導入現場で同様の効果が得られるとは限りません。記事執筆時点(2026年7月31日)で条件の詳細は確認できていません。
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