AIインフラ
AMDとMicrosoftが提携拡大、新AIラックスケール「Helios」をAzureに大規模導入へ
ITmedia•2026年7月21日
AMDとMicrosoftが提携を拡大し、新型AIラックスケールシステム「AMD Helios」をAzureに大規模導入すると発表しました。GPU・CPU・ネットワーク・ソフトウェアを一体化したシステムとして提供される点が特徴です。
これまでの流れ
AMDとMicrosoftが提携を深めてきたこれまでの歩みを振り返ります。
2022年5月
Azure、MI200採用の先陣
MicrosoftはAMD Instinct MI200アクセラレータを採用した初のパブリッククラウドとなり、両社のAIインフラ分野での協業が始まったとされています。
2023年11月〜2024年5月
MI300X導入とAzure正式提供
AMDは2023年11月のMicrosoft Igniteで次世代GPU「Instinct MI300X」のAzure採用を発表し、2024年5月には「ND MI300X v5」仮想マシンシリーズとしてAzureでの正式提供が始まったと報じられています。
2025年6月
Advancing AI 2025でHeliosを予告
AMDは自社イベント「Advancing AI 2025」で、次世代GPU「Instinct MI400シリーズ」と、それを組み込むラックスケールシステム「Helios」の構想を発表しました。今回のAzure大規模導入は、この構想が実装段階に進んだ位置づけとされています。
2026年7月21日
今日
AMDとMicrosoftが提携拡大、新AIラックスケール「Helios」をAzureに大規模導入へ
要点
- AMDとMicrosoftは、GPU・CPU・ネットワーク・ソフトウェアを一体化したAIラックスケールシステム「AMD Helios」をAzureに大規模導入すると発表しました。
- Heliosには新型GPU「AMD Instinct MI455X」、次世代CPU「AMD EPYC」(Venice世代)、Pensandoのネットワーク技術、ソフトウェア群「ROCm」が統合されているとされています。
- Azureでは「ND MI455X v7」仮想マシンシリーズとして2026年下半期から提供が始まる予定と報じられています。
- 個別部品での提供からシステム単位での一体提供へと軸足を移す動きであり、NVIDIAが強い影響力を持つAIインフラ市場でAMD陣営の存在感拡大を狙う動きと受け止められています。
なぜ重要か
AIインフラ市場では、GPUを中心にNVIDIAが圧倒的なシェアを握ってきました。今回の提携拡大は、AMDがGPU単体ではなくCPU・ネットワーク・ソフトウェアまで含めた「システム」として大手クラウド事業者のMicrosoftに採用された点が特徴です。AMDは2025年10月にOpenAIとも大規模なGPU調達で提携しており、Heliosの本格導入はAMD陣営がAI計算基盤の選択肢として存在感を強めつつある流れを示すものと受け止められています。
この先の見立て
Azureでの「ND MI455X v7」提供は2026年下半期からの予定とされており、実際の性能や採用規模、価格面での競争力は今後の展開を待つ必要があります。AMDは後継となるMI500シリーズなどの投入も計画しているとされ、Microsoft以外のクラウド事業者や企業への展開が広がるかも注目点です。NVIDIA陣営との性能・供給面での比較が、今後の焦点になるとみられています。
※ ラック単位の推論性能など一部の技術仕様は海外メディアの報道に基づく参考情報であり、正式発表の詳細と異なる可能性があります。
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