経済 / 地政学
中国商務省、対日『軍民両用物資』輸出規制に日本企業・団体20を追加——レアアースなど戦略物資が対象
東洋経済オンライン•2026年7月10日
私たちの暮らしや産業を支える資源が、外交上のカードとして扱われ始めています。
これまでの流れ
資源が「外交カード」になっていく背景を、時系列で短く。
長年
資源依存という構造
日本は多くの鉱物資源を輸入に頼る構造が続き、供給網の安定確保が長年の課題とされてきました。
近年
経済と安全保障の接近
レアアースなどの戦略物資は供給が特定の国に偏りやすく、経済と安全保障が結びつく論点として注目が集まっています。
2026年2月
1回目の指定
今年2月に対日の輸出規制対象が指定され、輸出管理を強める流れが表面化したとみられます。
2026年7月10日
今日
中国商務省、対日『軍民両用物資』輸出規制に日本企業・団体20を追加——レアアースなど戦略物資が対象
要点
- 中国商務省が『軍民両用物資』(軍事にも民生にも使える品目)の輸出規制対象に、日本の企業・団体20を新たに追加したと発表しました。
- 今年2月に続く2回目の指定で、レアアース(先端産業に不可欠な希少金属)を含む戦略物資が対象となります。
- 規制対象の品目は、日本への輸出が制限される見通しとなっています。
- 日本の防衛力強化への警戒を背景とした、対抗措置とみられています。
なぜ重要か
規制の対象にレアアースなどの戦略物資が含まれることは、素材や部品を扱う日本企業の調達に影響が及ぶ可能性を示しています。資源の多くを輸入に頼る日本にとって、供給網の混乱は産業競争力と安全保障の双方に関わる問題です。企業や政府が供給先の分散や備蓄をどう進めるかが、あらためて問われる局面といえます。
この先の見立て
今後は、対象となる品目や範囲がさらに広がるかどうかが焦点になるとみられます。日本側の調達戦略や外交的な対応が、影響の大きさを左右する可能性があります。
※ 本コラムは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。
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